【もう迷わない】2〜3歳の絵本の選び方|発達・性格・親子時間にぴったりな本を見つけるコツ

2〜3歳

こんにちは!

2〜3歳といえば、「イヤイヤ期」や「自我の芽生え」で育児がぐっとハードになる時期。
そんな毎日の中で、絵本の時間が唯一ほっとできる瞬間だったりしますよね。

でも…

  • 「絵本ってどれを選べばいいの?」
  • 「月齢に合ってるか分からない」
  • 「結局、好き嫌いが分かれて読まない…」

こんなお悩み、ありませんか?

この記事では、2〜3歳という発達段階に合った“絵本選びのコツ”をわかりやすく解説します。

「この本にしてよかった」と思える絵本と出会うためにぜひ参考にしてくださいね!

絵本選びの前に知っておきたい発達の特徴

2〜3歳は、心も言葉もぐんと成長するタイミング。絵本選びにおいては、以下のポイントを押さえておくと選びやすくなります。

  • 言葉を覚えるスピードが一気に加速
  • 「これなに?」と好奇心が爆発
  • 「自分で!」という自我の芽生え
  • 感情の起伏が激しく、イヤイヤが増える

つまり、**「わかりやすくて、自分ごととして楽しめる絵本」**が心に響く時期です。

絵本選びの軸は「子どもの今」に寄り添うこと

この時期に合う絵本を選ぶとき、もっとも大切なのは「子どもの今」に目を向けることです。
おすすめなのは、以下の3つの視点から絵本を選ぶこと。

◆ ① 発達に合った内容かどうか

2〜3歳は、短い文章+明確な展開が理解しやすい時期です。

  • 文が長すぎると集中が切れる
  • ストーリーが複雑すぎると入り込めない

反対に、繰り返しのある表現や擬音語が多い絵本は、リズムに乗って楽しめるためおすすめです。

たとえば「〜した、〜した」「ぴょーん」「どてっ!」など、体で感じられるような言葉は反応が良くなります。

◆ ② 興味関心に合っているか

この時期は、興味のあるテーマがハッキリしてきます。

  • のりもの・どうぶつ・食べ物・色・かたち
  • トイレ・お風呂・おでかけ・お友だち など

お子さんが今夢中になっているものに近い絵本を選ぶと、「読んでみたい!」という気持ちがぐっと高まります。

無理に“知育っぽい”絵本を選ばなくても、好きなものが載っているだけで集中力が全然違うんです。

◆ ③ 感情に寄り添えるストーリーか

2〜3歳は、まだ自分の感情をうまく言葉にできません。

「悲しい」「悔しい」「うれしい」といった気持ちが出てくるようになる一方、表現方法が未熟なので、かんしゃくやイヤイヤになることも。

そんなとき、感情が登場する絵本や、共感できるシーンのある絵本は、自分の気持ちを理解するヒントになります。

「この子、わたしみたい」と感じることで、少しずつ自己理解や共感性が育っていくのです。


どんな構成やデザインが「飽きずに」読める?

● 繰り返しのある構成で安心感を

子どもは「次に何が起こるか分かる」ことに安心します。
似たような展開が続くと、先を予想して楽しんだり、自分で言ってみたくなったり。

繰り返しの中で自然に言葉を覚えたり、やりとりが生まれるようになります。

例えば、『だるまさんが』(かがくいひろし)は、「だ・る・ま・さ・ん・が…どてっ!」という展開が毎回ツボで、うちの子はゲラゲラ笑っていました。

読むたびに大爆笑。何度読まされたかわかりません、、。


● 色がはっきりしていて、絵が見やすいか

イラストは、背景がごちゃごちゃしていないものが◎。
キャラクターの表情が豊かで、パッと見て感情がわかるような絵だと、内容の理解が進みます。

絵がリアルすぎず、子どもらしい世界観があるものを選ぶと、親しみやすく感じられます。

『きんぎょが にげた』(五味太郎)のように、はっきりとした色使い&探す遊びがあると、集中して見てくれることが多いです!

読み聞かせのしやすさも大事に

意外と忘れがちなのが、「親が読んでみて楽しいかどうか」。

同じ絵本を10回、20回…と読むことも珍しくない2〜3歳。
だからこそ、声に出して読んでいて心地よい文か?、読んでいる親も飽きないか?という視点も大切です。

読みやすいリズムの文、テンポの良さ、ユーモアがあるストーリーなど、親が楽しめる絵本は、子どもにもその気持ちが伝わります。


私はあるとき「またこの本か…」とため息が出そうになったことがあって、
試しに、絵も可愛く人気のある『パンどろぼう』(柴田ケイコ)を読んでみたら、子どもより自分が笑ってました(笑)

親が楽しそうに読むと、子どもにもその気持ちはしっかり伝わりますよ♪


目的で選ぶのもアリ!

「トイレに行きたがらない…」
「夜なかなか寝ない…」
「保育園の不安が強い…」

そんなときには、“課題解決タイプ”の絵本を活用するのも効果的です。

ただし、絵本は説教やしつけの道具ではなく、

「気持ちを代弁してくれる存在」として活用するのがポイント。

「あ、わかる」「○○ちゃんとおんなじだね」と共感しながら読むことで、

自然と子ども自身が気持ちを整理し、前向きになれることがあります。

『ノンタン おしっこ しーしー』(キヨノサチコ)は、

トイレトレーニング中のお子さんに大人気!
「ノンタンもがんばってる!」という気持ちになって、自分からトイレに行こうとするきっかけになったという声もよく聞きます。

うちでも、ノンタンの影響で「しーしーする!」と言い出して、びっくりした記憶があります。

まとめ

2〜3歳の絵本選びは、「年齢」よりも「子どもの今」に目を向けるのが大切。

  • 発達に合った文の長さ・展開
  • 興味・関心・感情にフィットしたテーマ
  • 色・絵・構成などのわかりやすさ
  • 親も心地よく読める楽しさ

この4つの視点を持つだけで、絵本選びはぐっとラクになります。

絵本は、子どもと向き合う時間をつくってくれる、やさしいツールです。
「これが正解」という1冊はなくても、「その子にとってのいま、心地いい1冊」はきっと見つかります。

焦らず、親子で絵本時間を楽しんでくださいね!